2007-07-02から1日間の記事一覧

086:石

ありふれた石のひとつも置けば良いあちらへ渡る目印として (ふしょー) 石墨でけんけんぱ描く要領でひたいに「肉」と描く日曜日 (此花壱悟) てのひらに淡いピンクは溶け去りぬ少女の夏の紙石鹸の (本田鈴雨) 手に余る石をかざして振り下ろす先にあなた…

087:テープ

君の声思い出しては咀嚼するテープ起こしよりも孤独に (稚春) テープ切る直前転びつぎつぎと抜かれて悔し四百リレー (川内青泉) カセットのテープのように適当にひっぱりだして遊ばれちゃった (佐原 岬) 切り取ってテープに詰めた思い出の賞味期限を決め…