075:鳥

静寂を切り裂くごとくに鳥は往き残れる闇のなお深きかな (ねこちぐら)
失くすまで気づけなかった大切を死守する僕の沖ノ鳥島 (ふしょー)
私にも存在価値はある筈だ飛べない鳥の翼のように (稚春)
高く高く飛んでいくにはとりあえず鳥の言葉を覚えなきゃダメ (小春川英夫)
夕暮れの焼き鳥屋にはめくるめくネギマの秘密をさぐる僕たち (富田林薫)