2007-07-05 083:筒 母さんが電話口で吸うから筒の電話線で家へ帰った (zoe) 封筒の中身忘れて覗き見て「ああそうだったか」とまた思いいぬ (西中眞二郎) 筒五つ居つつ鋳つ筒何時五つ異対結いつつつい痛つつつつ (此花壱悟) むなしさに筒をのぞけば一つ目がこっちをみてる陽がのぼるまで (帯一 鐘信) 白鷺の描く螺旋を目の端に水際で読む筒井康隆 (暮夜 宴) 紙筒の蓋をひねればなつかしく マーブルチョコや卒業証書の (本田鈴雨) 憧れの練習ヒクヒクおなかもう腐ってしまい筒状である (短歌製造機メカ麦3号)